青空朗読会・耳を澄ませることの大切さ
青空朗読会、とても楽しかったです!
少し寒かったのと、だいぶ蚊が多くなってきたのでお散歩の後、朗読はアトリエで行いました。
声をだすことで、自分や相手の身体に響く音を手で感じたり、窓越しに外から届く鳥の声や風の音、近所の方の活動の音に耳を澄ませたり。また、輪唱して、相手の声のリズムに気を配った上で読んでみたり、バトン朗読で相手が途切れたところを、機敏に継いで読み始めたり。
どちらかというと声を出す練習をする、というよりは、耳を鋭敏にしていくことに重点が置かれていました。
かつてアンソニーホプキンスがインタビューで良い演技と悪い演技の違いは耳の良さにある、と(いう感じの要旨で)話していたことを思い出しました。
いろいろなワークの段階を経て、耳の感度を上げていくことで、意識をしないでも声は自然に環境に調和するように引き出されてきます。
最後にひとりひとりテキストを読んで、その感想を「葉っぱ」(裏山を歩いた後だったので)に例えて、感想を話し合いました。
私の読んだ朗読の周りの方の印象
『柏のように葉がわかれていて、柔らかい毛が生えていて葉脈がしっかりして、葉脈の間は葉が盛り上がっている』
『土の上に落ちている葉だけれど、枯れていない、葉先は赤で根本は緑。肉厚でつやつやとしている』
『大きなふきのような葉、周囲がギザギザして、妙に肉厚、押すと水分が出る』
だそうです。読んだ感想を上手い下手などの基準でジャッジせず、このように例えで話すと、こちらも相手に受けてもらえたことがわかり、自分の声がそのようなイメージをもってもらえたことがとても嬉しくなります。
これが本当の、表現・共感・共有だと思います。
小学校の時に、発声練習をやらされた後に、モゴモゴと朗読したら先生に、発声練習をやった意味無いじゃん、と言われて以降、人前で読むことがトラウマになっていましたが、これを機に、また声を出してみようかな〜と思えました。
声をだすのは楽しいし、人の声は聴いていると落ち着きます。
来月は6月21日(日)に朗読ワークショップを行います。声を出すことに興味がある方は是非参加してみてください。