top of page
タイトル.jpg
Bloom to the future 未来へ咲け-キャンバス、和紙、油彩-50

おとなアートクラス

新規クラス・開講!!
​〜新メンバー若干名募集中〜

参加ご希望の方は、下記フォームよりどうぞお問い合わせください

​ページ下へ

【開催日】(入門コース

毎月第2水曜日 午後13:30〜16:00

【定員】

現在6〜7名決定/8名くらいまで

【体験予定日】

2024年第2水曜日 13:30〜16:00

体験費用¥2,000

【料金】

月謝制:¥5,000  (月1回 150分) 

入会金:¥10,000(初年度年会費込)

年会費:¥5,000  (2年目、材料費込)​

 True Colorsは「自分らしさ」を表現するみんなのアトリエです。ありのままにいられるとき、いのちのエネルギーは自然にながれだします。それが、もっともいきいきと創造性を発揮するときです。次の3つの力を身につけ、静かな自信を養い、「私はこれをするために生まれてきた」と思えることが見つかる場を目指します。

The Natural way to draw.jpg
"The Natural Way to Draw" 表紙
キーモンニコライデス.jpg
キーモン・ニコライデス氏
ジェスチャー.jpg
「躍動感」の演習

【True Colors 演習内容】 

描くことは、「内側から創りだす喜び」

【自分らしく生きる】

 

 自分らしく生きるには・・・。「絵」「音楽」「ダンス」「文章」・・・なんでもいい。暮らしの愉しみに、何らかの「表現手段」をみなさまに持っていただきたい。その想いで、True Colorsおとなアートクラスを開講しました。私の表現手段はたまたま絵や彫刻ですので、その表現方法で、自分らしく生きる道をみなさんと歩みたいと思っています。

【開講の原動力

 このクラスを開講するに当たり、原動力となった本があります。心理学者フランクルの著した『夜と霧』(みすず書房)です。ここには、本人のアウシュビッツ強制収容所での過酷な体験が、専門家の視点で記されています。

【俯瞰する視点】

 このような環境で生き残る人は、屈強な身体を持った人とは限らず「俯瞰する視点」を持っている人なのだそうです。厳しすぎる現実を目のまえにしたときに、苦しさに直面するだけではなく、その状況から、ふと離れて現実を「俯瞰する視点」。この視点が持てれば、少し心は落ち着き、極度の緊張を緩めることができます。このような柔軟性をもった心が、「自分を諦めない」で生き抜く強みになるのだそうです。

 

 今の世の中は、不景気やコロナ禍、戦争と先が見えません。普段から、楽しみながら「俯瞰する視点」を育てられれば、この混迷の時代を、自分らしく生きていけると信じています。

 

 

 

【私のアート活動の原点】

 ところで、私は大学を卒業後、独学で描くことを学び、20年以上アート活動を続けています(朝比奈賢ホームページ)。その際、なくてはならなかったテキストが、”The Natural Way to Draw"(邦題:「素描の基礎技法」「デッサンの道しるべ(改題)」エルテ出版)です。この本に出会わなければ、アート活動を続けてこられなかったでしょう。

 本の内容は、有名アーティストを多数輩出している、ニューヨークのアート・ステューデンツ・リーグにおいて、キーモン・ニコライデスさんによって行われていた授業をまとめたものです。この本は、アメリカで大変古典的なロングセラーです。

【経験・技術は問いません】

 私は、今もこの本を元に、*『記憶のスケッチを毎日しています。また、間欠的ですがカリキュラムの演習も続けています。ですから、『True Colors おとなアートクラス』​の演習は「これから絵を描いてみたい初心者」から、「長くアート活動をしているプロ」まで、経験を問わず受講していただける内容です。実際に、「普段全く描かない方」から、「友人のアーティスト」までご参加頂いています。(*『記憶のスケッチ』とは、24時間以内に起こったことをふりかえり、15分以内で描き起こすスケッチです。このスケッチが、前述した「俯瞰する視点」を育てます。

​【「躍動感・存在感・素材感」と「記憶のスケッチ」】

 私なりに、この本の要点をまとめますと、『①躍動感 ②存在感 ③素材感』​の3つの要素を様々な角度から演習し、『④記憶のスケッチ』ができるようになるもの、となります。

 『True Colors おとなアートクラス』では、このテキストを元にオリジナルのカリキュラムを組み立てています。1年単位で、3つの要素を演習し、『記憶のスケッチ』ができるようになることを目指します。「俯瞰する視点」を楽しみながら身につけましょう。

存在感.jpg
「存在感」の演習

【Natural: 生まれながらに持っているもの】

 

 記憶のスケッチ』など、私には「絶対に無理」とおっしゃる方がほとんどです。しかし、『①躍動感 ②存在感 ③素材感』の演習は、「誰でも」「今すぐ」「安心して」「楽しく」できます。そして、その喜びを参加の皆さんと「分かち合う」ことができます。

 

 テキストの表題どおり、誰もが持っている自分の内にある表現の種は、「Natural:自然に」育ち、自分にしか引けない線が生まれてきます。内から生まれてくる線を、「認め」「受け入れ」「愛おしんで」ください。その積み重ねが、記憶の回路を育て『記憶のスケッチ』ができるようになります。

​【鉛筆一本で「新しい自分を発見する旅」】

 

 描くことは「内側から創りだす喜び」です。外から与えられるエンターテイメントに飽き足らないあなたに、新しい自分を発見するツールとなります。

【『記憶のスケッチ』をするメリット】
 

☑ ​生き抜くための「俯瞰する視点」が育てられる

☑ 毎日に親しみ、愛おしんで、自己肯定感が高まる
☑ 通り過ぎ
てしまう日常が形に残り、その時の感情を追体験できる

☑ 出来事を俯瞰し、距離をおいて受け止められる
☑ 空間的・時間的な記憶力が増大する
☑ 空間感覚が育つ・・・片付けや、空間構成・デザインに
​も役立つ
☑ あらゆるときの観察力が増す

​☑ 五感が研ぎ澄まされる

​☑ 記憶のスケッチを続けると、未来を思い描ける』ようになります!

触覚スケッチ.jpg
「素材感」の演習

【対象者:次のような方】


☑ 思いを形にしたい
☑ 自己肯定感を高めたい

☑ 静かな自信を養いたい

☑ 自ら切り拓く力をつけたい
☑ 未来を思い描けるようになりたい
☑ 感性
を磨きたい
☑ 表現力を身につけたい

​☑ 記憶力を高めたい

​☑ 描くのが苦手

☑ 描くことにトラウマがある

 人物を描くとぎこちなくなってしまう

☑ 重さ、軽さが描き分けられない

​☑ モチーフの存在感が出ない

☑ モノの素材感が出せない

☑ 「よく見て」と言われても、どうよく見ていいのかわからない

☑ 記憶でスケッチなど、わたしには絶対できないと思っている方

_DSC0618補正縮小.jpg
​見えたものではなく、「3要素」で感じたことを描く
_DSC0292補正.jpg
「感じたこと」が場の中心。そうすると、いつも自分が主語の対話になる。その人の人柄を知れる最高のコミュニケーションが生まれる

【クラスの基本時間割:月一回150分】

導入 15分 参加者全員のひとことコーナー

   15分   自宅で行ったスケッチの共有

 

前半 45分 復習と座学

 

休憩 10分 お茶とおやつ

 

後半 45分 新内容の演習

 

結び 10分 ふりかえり

   10分 気づきの共有

_DSC2021のコピー.修正JPG.JPG

【受講者の声・気づきの共有】 

 クラスの中では、描いて学んだ「気づき」を共有する時間を持ちます。受講者の声をお読みいただくと、五感を働かせることの喜び発見驚き感動が記されています。「学び」の興奮を通して、臨場感が伝わってくるかと思います。

「躍動感」の表現は、自分自身でポーズを真似ることで生まれる。凧揚げの達人の説明で、凧が風でさらわれる様子を臨場感をもって体験
_DSC2025修正補正_edited.jpg
見える体の形は追わない。ポーズをとった体験を躍動感(ジェスチャー)としてのびのび表す。凧に体が連れ去られる様子。5秒で全体を描く
スクリーンショット 2023-08-11 22.01.53縮小.jpg
顔にも運動がある。躍動感でとらえる。この演習で捉えることは、似顔絵や肖像画とはちがう
365789239_732860808644886_4378845967452797401_縮小.jpg
50秒という短時間。運動感覚でとらえる
DSC_0046補正トリミング.jpg
短時間だと、自分にしか引けない自然な線が出てくる
DSC09519補正.jpg
ポーズを見て、躍動感を体で感じながら描く
DSC09520補正.jpg

【「躍動感」の演習】

 

躍動感(ジェスチャー)

 

・どうしても体の線を追いがち。しかし、なぜそのポーズをとっているのか。衝動を感じとる。まずは、自分でそのポーズをやってみる。(Gさん)

 

・随分と難しいことをやるのだなぁと思っていたが、モデルを見て自分で同じポーズを取ってみると、おもしろいように鉛筆が動いた。(Yさん)

・ジェスチャーがだんだんつかめてきた。衝動→全体→細部を感じる。身体全体を感じる。やっぱり身体がゆるんでいるとわかりやすい。


ちょっと先の未来を描く

・ちょっと先の未来は、自分がこうだと思いこんでいるけど、本当はたくさんの可能性がある。(Gさん)

 

・何気なく見ていた絵に、空間だけでなく、時間的な奥行きがある、ということに気付きました。(Nさん)

・「写真のように描く」=「上手」と無意識に思っているところがあるかも。(Kさん)

・「〜ねばならない」や規則に従うことが性格に合わないので、自由度の高い物・ことを素直に選んで生活していった方が良い。(Aさん)

「もの」の躍動感

・自分自身が「物」になった感覚になった。「物」になった目を通して描いてみるとおもしろいかな。(Yさん)

 

・「物」には意志がある。「物」をみる私にも意志がある。意志と意志の交錯するところを見てみたい。(Tさん)

・「物」にジェスチャー(躍動感)があるというのが新鮮。1つ1つの存在がとても意義のあるものと思えてくる。見えていない物を描いても良いのだという安心感。(Nさん)

・人のお話を伺うと、視点がふえる。ふえてきてはじめて物が見えてくる。ふやしていかないうちに見えているものは、「手がかり」である。「手がかり」は大事だけど、「手がかり」でしかない。そう思ってどんどん入れ替えていきたい。(Tさん)


「目鼻」の躍動感

・「運動としてとらえる」「似てなくてもよい」というアドバイスで、心も鉛筆も軽やかになった。だから楽しかったのかも・・・。(Hさん)

・顔を描くことが、こんなに楽しいと思わなかった!! 最後の方は、テンション上がってました。夢中でした。(Hさん)

 

・50秒で描く。余計なことを考えるヒマがないので、さらに楽しかったです。(Oさん)

 

手が勝手に動いて楽しかった。(Aさん)

・ただひたすら描くという時間・・・無心になっていた。家ではできない体験。(Nさん)

・時間をかけてじっくり見るより、パッと見た印象のほうが本質だったりする。(Oさん)

 

・最初に頭ガイコツを観察した。後に目鼻のジェスチャー(運動感覚)を描くことができたのがよかった。人の頭・顔をみてスケッチしても、頭ガイコツを背後に連想できたので鉛筆が止まることがなかった。(Yさん)

・”どう見えるか”ではなく”何をしているのか”をとらえるという意識。どう見えるかに意識を向けてしまうと表面をなぞってしまう。日常でも観察する力に結びつけたい。(Yさん)

過去と未来のポーズ

・「過去」「今」「ちょっと先の未来」を線で表現できるのが興味深かった。(Yさん)

・見たものを覚えて再現。頭で思い出そうとしても出てこない。けれど、身体の記憶をたどるとよみがえってくる。(Oさん)

・描けないと思わず、線を引いてみる。頭を思考から解放させよう。(Yさん)

 

・久し振りに、描くことだけに集中する時間を持てました。この2時間半は私だけの時間である事を実感。(Yさん)

鏡反転のポーズ

・「体で描く」意識になりました。(Tさん)

・頭の中の血流がすごく増えた気がしました。(Aさん)

 

・脳ミソを新鮮に使っている。(Kさん)

・見えている形は無視して、「動き」や「目的」だけを感じてそれを表すこと。(Oさん)

・見た通りに描こう、というしばりがあると、動けなくなる。できない・苦手、と決めつけずやってみる。(Dさん)

・驚きました。利き手と逆の左手で、反転を想像して描くことが一番心地よく自然に描けた。反転はできないと思っていた。自分の能力は未知。(Dさん)

体で取り込んだ感覚を、鏡反転させてアウトプットする演習。再構成で脳が活性化する
_DSC0743補正.jpg
「存在感」を出すにはまず「重さ」を感じる
_DSC5398のコピー.JPG
「重心」をとらえ、表面からではなく「中心」から膨らませるように、体感した「重さ」のみを描く。目に見える表面は、ぼんやりしていても構わない
_DSC0627補正.jpg
とらえ方は人それぞれ。アートに正解も不正解もない。上手、下手もない。ただひたすら自分の感覚に忠実に描くと人に伝わる。
_DSC1513補正.jpg
生きているものにも「重み」はある
_DSC1514補正トリミング.jpg
​無心に手を動かす
_DSC8247補正.jpg
人も、芯からとらえ、重みだけで表せられる。この基礎ができてくると、絵に存在感がでてくる

【「存在感」の演習】

芯をとらえる

・「生きた衝動」は、「芯」を感じとることなのか。芯を探し求めよう。(Yさん)

 

・「重み」=「フォルム」=「活力」と言う考え方が面白い。物理学的にも感性的にも納得。(Mさん)

 

・実際に重みを感じて描いてみると形にこだわらなくなる。物事の見方が変わってくるかも・・・(Yさん)

・重さを感じながら持つ。重さとのコミュニケーションかな?持っている鉛筆1本にしても、自分を尊重して見てあげられる。(Uさん)

・重心を意識して見ると、動く可能性も見えてくる。いつもそこにあるのではなく、たまたま今、バランスがとれてそこに留まってあるだけなんだ。(Zさん)

・全部の方向から、全体を見てはじめてモノゴトの中心が見えてくる。感じたこと(重み)が本当の理解。それがあってはじめて本当に表現でき、意味が宿る。(Zさん)

・見たり、持ったり、調理したり、食べたり、育てたり・・・。いかにそのものと触れ合っているか、深く知っているか、で描かれる絵の深みが変わる。精一杯育ってくれた生命力あふれる野菜に感謝していただこう。(Dさん)

・野菜を切ったとき、剥いだときの感触。その記憶も盛り込みたくて描いていたら楽しくなってきた。(Gさん)

・重さをつくっている元は何?鉄、土、水?意識して描きたい。(Gさん)

・ゆっくり、じっくり、私のペース。皆それぞれ。私のとらえ方を大事にしよう。(Yさん)

 

・お庭と山の間にみなさんと居ながら、本当にゆっくりできました。ゆっくりしているのに、胸があったかくなりました。(Tさん)


肉付け

・案外容易にできたので、何でもそうやって踏み越えていこう!(Aさん)

 

・今まで描くために目ばかり使っていた。色んな感覚を全部つかって描く。ばらばらに使っていた感覚をつなげている感じ。結果「描く」ことが多次元的なものになっていく。(Zさん)

 

・「奥」を大事にしていいんだ。奥の方に手数をふやして、押し込めていく。その動作を重ねていく。それは、「目立つものじゃないことも丁寧にやる」という思想につながる。「見えないことこそ大切に」。(Tさん)

・自分からみて近い遠いというものの見方で、脳みそが驚いている感じ。(Gさん)

 

・一本の毛にも奥と手前がある。重さの層、奥行きの層、光と陰の層。たくさんのレイヤーが重なっている。(Uさん)


粘土で造形(洋梨)

・洋梨の花から成長する過程を想像。自然とこんなにも立体表現ができるのだ!! 普段の畑や料理や子育てや・・・皆一緒。細部表層より、芯。(Mさん)

 

・芯から順に肉付け。最初から形を造りだそうとするよりも結果、形も整う。(Rさん)

 

・粘土がとっても気持ち良く、立体にするのが楽しすぎた。永遠に触っていられる。土に触れるということは本能的に心が癒やされる何かがかる。これまでのスケッチでの学びが、この立体を作ることにつながっている。(Iさん)

 

・洋梨の、花から実になるまでの映像を見せて頂いた。洋梨の成長を追体験する実感を持てた。重力、芯をとらえ、粘土で造形する時、花を感じ、花びらが散り、実になってゆく過程を楽しんだ。(Yさん)

 

・洋梨の木になったつもり。実を成長させていくのはとても楽しかった!とても愛着がわいた。中の見えないところにも魂がこもっている。いきなり形からつくるのだと、中身には気持ちがこもらないなあ。(Zさん)

・物の形にとらわれないで、成長をとらえる事のおもしろさ。中心・芯をとらえる。力強さや生命感につながる。(Sさん)

・つくるのが、理由なく、目的なく、結果なく、楽しい。結果や理由から自由になって、そのまま生きられたらいい。(Uさん)

 

・いろいろな物の形には、なるべくしてなった意味がある。それは誰のためとか、何のためとかではない。みんなステキなこと。大切にしたい。(Oさん)

 


針金と粘土(バナナ)

・自分が作ったバナナにも命が宿るような気がしてきました。(Uさん)

 

・概念よりも、手や目を通して発見したこと。重さやエネルギーとしてとらえたこと。実がたっぷりで、ぐわ〜んと広がる感覚を大切にしたい。(Eさん)

 

・バナナの断面はどうして丸ではなくて角々しているの。必要があってこの形なのだろう。すぐにわからなくてもいい。(Gさん)

・中心を意識し成長を想像すると、手の動きもかわる。外形は結果。プロセスをていねいに体験していくと、その結果にたどりつく。結果を目的にしない。結果は事実として受けとればいいのだ。→次どうするか。(Zさん)

IMG_20170611_154935縮小.jpg
「素材感」は実際に触れて「触覚」でとらえる
DSC03083のコピー補正縮小.jpg
描いている手元は見ず、「目」で触れた部分を鉛筆で記録する。じっくりと感じる時間
_DSC6334補正.jpg
「触覚」に基づいた流木のスケッチ。先入観では見逃してしまう凹凸も、体感としてとらえられる
_DSC5733のコピー.JPG
流木をルーペで拡大して、手触りで探索。流木の表面に山や谷、崖など、冒険の経路が見えてくる
_DSC6418補正.jpg
​題材は何でもいい。だが、自然のものが面白い。
_DSC4885のコピー.JPG
手も「触覚」で描くと構造の理解が深まる。美術解剖学につながる
_DSC6601補正_edited.jpg
人物も「手触り」で描ける。感覚に基づいている。先入観は取り払われる

【「素材感」の演習】

目の見えない世界で描く

・触覚と聞いて思い浮かんだのは、息子の頭をなでる感覚。その触覚には愛情が一体となっている。”触覚と感情”を合わせて絵に描くにはどうしたらいいのかな?(Dさん)

 

・そうだ!もっと五感を使おう。見えたと思ったら、一度立ち止まり、疑ってみよう。別の感覚で確認してみよう・・・。目の前の出来事が本質かどうか。真実かどうか。(Yさん)

 

・ふだん見慣れたものをもう一度よく見て、触って観察しよう。考え方の上でも「わかりきったこと」と思うのをやめよう。(Aさん)

 

・情報に惑わされずに、自分の見たもの、感じたものを信じる。例えば、日常の買い物・・・。(Nさん)

 

・「大切なものは本当はみえない」よく言われているが、本当にそうなんだな。世の中の出来事なども、見えない部分を感じとる意識で過ごしたいな。(Iさん)

・決まりはない。真実は自分の中に。常識、普通などはどこから来ているのか?知識だけでなく、眼で触れるを常日頃、他人にもできたらいいな。たとえ一瞬でも。(Mさん)

・無意識の世界で運動しているという感覚。運動そのものという感覚。ダイナミズムという感覚。なんとなくつながり、全てが全体として生きているような感じ。(Uさん)

目の見えない世界で描く(応用1)

・紙を見ないで物に集中して描くことが、輪郭を描くこと、というのにびっくり。そんなこと出来るはずがない。しかしやってみると、案外まともに描けていた。(Aさん)

 

・手元を見ず、触覚で鉛筆を動かしてみる。野菜によって驚く程異なる線質となる。興味深い。八ツ頭と白菜、それぞれの触覚を感じられたということか。八ツ頭のモジャモジャの固さ、白菜のフリルのやわらかさ。それぞれに敬意を持った。あるがままの中にこそ、美しさがあるのだなあ・・・。(Yさん)

 

・輪郭を描くということが、お散歩する体験というか、活動になってきた。(Uさん)

・じっくりと感じて描くのは気持ち良い。その場、瞬間に集中すると見えてくるものがすごくある。想像以上のものが、目の前にあることに気づく。世界はすばらしいなぁ、すごいなぁと実感。そしてそれが感じたまま絵になるのは嬉しい。確かに感覚があったという手応え。さらに見た人に伝わるのはすごいことだ。生の情報の情報量すごい。五感全て必要。(Zさん)

目の見えない世界で描く(応用2)

・テクニックとか必要なく描けた。楽な気持ちで紙に向かえた。(Cさん)

 

・手触りで描くと、呼吸もゆっくりになっておちつく。(Kさん)

 

・力を抜くと自動的に焦点が合って手が動く。この感じでいると、余分なことを考えなくていいので、楽だなー。(Uさん)

 

・繰り返しで、だんだん新しい視野が広がることを実感。脱力しながら集中する。上手くいった時は何ともいえない充足感。(Iさん)

・思考で描こうとしていることに気がつく。少し頭が混乱。新たな感覚というか、ねむっていた感覚が呼びおこされた。そのもののエネルギーを写しとる感じがした。(Bさん)

 

・「せまってくる様子」「遠くはなれていく様子」を、日常生活の中で感じるのが、こわいと感じている自分がいる。それをとらえても、いいのだな。(Tさん)

目の見えない世界で描く(応用3)

・自分がゆるんでいると人にも伝わる。自分を誰よりも大切にする(Gさん)

・目で見ないこと。集中して自分の中に入れる。それを鉛筆で表現すると表面的ではなく、奥の想いが動く(Kさん)

・ねばならぬ、ではなくて本当に自分がしたい事をする。(Wさん)

目の見えない世界で描く(応用4

・1歳の子供は、嬉しそうに、楽しそうに、クレヨンを手に線を描いている。その感覚がわかった気がした。(Dさん)

 

・小学生の時に「よく見て描いて」と先生に言われたのを思い出した。その時は見てるんだけどと思っていた。今、こうして触覚のスケッチを行うことで、その意味がわかった。あの頃にそう教えてもらえていたら違ったのかなあ。でも今、それを知ることができて幸せ。(Iさん)

・四角豆はとても楽しかった♪ 初めて触れるものは、ワクワクする!きっと3才だった頃の私は、こんな感覚で身の回りのものを毎日ベタベタ触っていたに違いない。触って安心して、自分の感覚でとらえてたに違いない。もし「四角豆」という言葉を聞かないで、この実を触れたら、「食べられるかな?どうかな?」という期待感もプラスされてただろうなあ・・・。(Hさん)

・流木もゴーヤも豆も、レンズを通して見ると違うもののよう。それは、自分が何を感じていたか、によって変わる。目で見ているのではなく、感覚で見ているのだ。(Oさん)

・自分が何をみているかより、どう見ているか、が見えてくる。(Oさん)

・前からとか上から、見づらい所から見る事も大切。一方向だけでなく、多面的にとらえる。(Sさん)

・前後(手前・奥)を描くのを避けてしまっていた。脳が情報を処理しきれないだけなのだ。頭の錯覚にまどわされるのはやめよう。自分の感覚を大事にしよう。結果、思ったように描けなくてもジャッジする必要もない。感じたことを大事に丁寧にできたら、唯一無二になるのでそれでよし!(Yさん)

345322656_802122031340931_2493958030126593232_n.jpeg
「3要素」の演習の総仕上げが、「記憶のスケッチ」「躍動感」「存在感」「素材感」が記憶の助けになる
椅子で読書縮小.jpg
描くには、特別な題材はいらない。暮らしの中の何気ないシーンを愛おしみ、追体験して形にする
370225059_739610751303225_7106106399706292213_n縮小.jpg
一日を逆再生して振り返る。この内省が自己肯定感を高める。描く時間は15分以内。
DSC00174補正トリミング.jpg
仕事中も、頭の中でスケッチはできる。観察力がするどくなり、生きているどの時間も豊かになる
20220528縮小.jpg
後で見返すと、その時の臨場感が鮮明によみがえる。過ぎ去るものが流れず、形としてのこってくれる
_DSC7630縮小.jpg
気持ちのいい季節。5月や10月は野外でスケッチ
_DSC7663のコピー補正.jpg
五感で自然を楽しむ

【「記憶のスケッチ」の演習】

記憶画の入り口

・この記憶のスケッチは自分を知ることにつながる。(Iさん)

 

・描いているうちにポーズの細部を思い出してくる。(Zさん)

 

・形で思い出そうとしても浮かんでこない。しかし、どこに力を入れていたか、何をしようとしていたかを考えると少しずつ思い出せるようになる。見えるものより、見えなくて感じるもののほうが記憶に残る。(Oさん)

 

・記憶にゆだねる感覚。きっと体がおぼえていてくれる。諦めて譲りわたすような感じ。しかし、途中でこれでいいの?という意識が介入してくる。ちぐはぐで面白かった。(Uさん)

 

・過去の再現は、未来を切り拓くこと。訓練すれば未来が変わるゾ。(Yさん)

 

・身体も心もやわらかく。感じたことを丁寧に。感じる訓練。身体意識に注意深く。→身体の感覚を描き、表現する。日々!(Zさん)

 

・自分の筋肉の記憶をたどる。私は描くとき、何かを描くというよりも、何かを見ている自分の体の中でおきていることを描いているんだ。濁りと澄んでいるところを分けて、澄んだところを描いていこう。(Tさん)

・見ていたようで見えてなかった。いかに視覚情報に、過去の体験や思い込みを混ぜてしまっているのか。気づいてハッとした。(Iさん)


場の躍動感(ジェスチャー)

・「記憶のスケッチ」できそうにないと思っていましたが、できる範囲でやれば、案外出来るものだ!(Aさん)

・記憶のスケッチをすることで、ストレス解消。1つずつ自分の中にある固まりを鉛筆にたくす。描くことで新しい自分になる。(Wさん)

 

・「目を閉じて」見る。音や風の流れを感じる。それを絵に表せたら。遠近法なども関係なく描いても良いと知り、ハードルが下がりました。(Nさん)

・こまごました所は記憶していない。でも、全体をまるっととらえるという意識で思い出そうとすると、それなりに描くことができる。(Oさん)

・5分目をつぶって場を記憶する。目を開けて覚えるよりも、イメージとして覚えやすかったことに驚いた。何か違う回路を使って記憶したように感じる。ステキな場所に行ったり、覚えておきたい景色は目をつぶってイメージで記憶していこう。(Dさん)

・とりあえず、毎日描く事が大切だ。うまくなる事よりも、今日あった事を思い出す。「その日を整える事」が目的。反省というより、「その日を愛おしむ」感じにつながる。(Sさん)

・「モノや場が何をしようとしているのか?」「全体」で見てみる。興味のある部分の細部に目がいきがち。だから「音」を意識してみる。五感をぜんぶ使って描く。(Zさん)

・「その場所は何をしているのか?」目をつむって、「音」を頼りに記憶していくクセがつけられれば嬉しいなあ。(Gさん)

・「その場が何をしているのか?」そんなことは、このクラスに参加しない限り考えもしない事であったと思う。心の豊かさを育むことができれば、自分を見失うことはないだろう。人生の目的は、そこにあるのではないだろうか。(Yさん)

「その場が何をしているのか?」という問いの立て方がとても良い。すると・・・。俯瞰した目線を持つことができますね。とても客観的に、自分も含む全体への眼差しを持てるようになります。「掌握領域」を広げられます。(Tさん)

・記憶画で、自分が普段何に着目しているかに気づいた。対象物が「何をしているのか」を考える。それをヒントに絵にしていく作業は楽しいな。「自分の心の中に、居心地の良い場所を作る」というのが心に残った。(Iさん)

・自分の感じ方を否定しない。表に出せない時も、絵で表現することで、昇華できるのは嬉しい。(Iさん)

・内面世界を豊かにできれば嬉しい。思い出すことは、自分の時間を大切にすること。記憶はきっかけが難しい。「何をしているのか」を考えるといい。(Kさん)

・「インプットではなく、アウトプットが先」これからそうします。(Oさん)

・瞑想をするとドーパミンが出るらしい。似た効果があるかも・・・。(Rさん

お散歩スケッチ(神社)

・思ったよりも記憶が湧いてくる。流動的に流れてくる感覚があった。(Uさん)

 

・日々、記憶のスケッチをしてみよう。自分が見ているものの中で、「何を観ているのか」=「何に心をひかれている」のかがわかるのは面白いな。一日をふり返ってから描く。(Zさん)

 

・ぼーっとその場に在ることができ、空間を楽しめた。蝉の鳴き声、鳩の鳴き声、カラス、神社のたたずまい、樹木の生命力・・・。その中にポカッと開いた空が印象的だった。皆さんと違うスケッチになってしまったけれど、満足している。(Yさん)

・記憶しようと意識して、スケッチを後でやる。より絵に説得力が生まれる。一方、しっかり意識していなくても、想像力で補う絵もまた違った面白さが生まれる。本当に不思議だ。皆さんの絵が生き生きとしているのが、よく伝わってくる。(Iさん)

・記憶に残ることや、しようとすることは、その時の自分の意識が向いていることだ。だから毎日記憶のスケッチをする。自分が何に気が向かっているのかが客観的にみえてうれしい。できるだけ続けていこう。(Iさん)

・「やりたいことを選択する」機会として、「描くこと」を毎日続ける。(Kさん)

・目を閉じている時、細部に入らないために、聞こえている「音、声」をひろうようにしてみる。(Gさん)

・「名前のある」意味のあることには簡単につながる。名前のない無数のもの。(Uさん)

・スケッチブックを持たないスケッチしたよ♥(Tさん)

 

・大切なこと→心からすなおに流れ出ているかどうか(Tさん)

お散歩スケッチ(城山公園)

・記憶のスケッチに描こうとする場面をみつけることは、「心を生かして暮らす」ことにつながる。(Kさん)

 

・外で描くと、より楽しい。気持ちが良い。木の重みと葉の軽さのコントラストがおもしろかった。(Sさん)

 

・これから描く絵に厚味が出る様な気がする。すごい生命感に包まれた。(Wさん)

・3要素を意識して生活してみると、世界が広がると言うよりも、「時空がタテに深まる」気がする(Yさん)

・上手とか下手とかないんだなあと改めて感じる。(Zさん)

DSC08988補正縮小.jpg
「風景」も、「運動」としてとらえられる。自然には摂理があり、その流れを読み取ると描ける
色相環.jpg
三原色から、すべての色は生まれる。その理由は、網膜の視細胞の種類に関係している
DSC08217補正.jpg
色相環を見ながら、すべての色をつくりだす
DSC08225補正.jpg
この円のなかに、すべての色が収まっていると考えると、色も扱いやすい
DSC08210補正トリミング.jpg
色に苦手意識のある人も色相環がナビゲーションになるので安心

【「色彩」の演習】

 

三原色

・昔から絵画の色づくりがとても苦手だったので、今後は思った色が作りやすくなるかもしれない。(Dさん)

 

・絵の具は用意するのに手間だと思って、普段使用していませんでした。紙パレットや小さな水入れ、筆2本くらいでも出来る。たまには絵の具も使ってみよう。(Sさん)

 

・「色ってなんだろう」そんな事を考えたことはありませんでした。この世界は実は色のない世界で、神様が与えて下さったカラーの世界は、その人の心が映す色なのでは・・・と思いました。見えている色はみな違うのかな。私の心が映し出す色を大事にしよう。(Yさん)

 

・思い込みの「色」が外れていった。何かが自由になった。きれいに塗らなきゃいけない、というしばりが自分にある気がして、それも自由になりたいなー。(Uさん)

 

・なにげない色も、成り立ちが複雑でびっくり。基本は単純であるけど、多様で限りない。3色しか認識の細胞がなくてびっくり。とてもシンプルな世界かも。(Kさん)

 

・「実は色はない」という事実にとにかく驚き・・・ショックを受けました。「ある」と思っているものは実は「ない」のかもしれない。自分のとらえている事象は幻想かもしれない。そう考えると、もっとゆるやかに物事をとらえていいのかもしれない。(Dさん)

 

・「色はない!」衝撃的!頭が混乱!視神経→脳を通して色を感じるということは、百人十色ならぬ、百人百色。みんな少しずつ見えている物が違う。それぞれが大切な一人づつ。各々を尊重していこうと思う。(Nさん)

 

・「モノには色がない」衝撃でした。「中から発色させる」!! おどろき!! 色に対してのイメージが変わりそう。色だけでなく、何かがささりました。(Oさん)

・赤が原色でなく作れる。黄と青でつくった緑にシアンを入れるときれいな水色になる(明るくなるようにみえる、うすまった効果)のがおどろき!(Zさん)


色彩表現

・日々の暮らしで思っていた事、不安などを明確にすることができた。水彩絵具のにじみが楽しい。(Nさん)

 

・「頭」と「心」の整理のために。「事実」と「感情」を切りはなす。そこに「ニーズ」と「何をするのか」が明確になる。最近モヤモヤする事が多かったので、大変スッキリしました。(Sさん)

・あてはまる言葉をさがしてみると、いろんな色がたくさん共存している。絵にしてみると言葉よりもわかりやすいかもしれない。描くことで満たされるニーズもあるなあ。直線をかくとすっきりする。言葉だと結論づけたり分析したりする方向にいくけど、絵はそのまま出せるから気持ちいいかも。両方でもいい。(Zさん)


・私は満たされた感覚でいるのだなと思います。そういうことを言うと、本当に?本当は違うんじゃないの?とどこからか声がするけれど、「私はこれでいいのだね。」と自分と話しているような感じがしました。(Uさん)

・暴力は、世の中のシステムにはじまり、個々人のことばや、気持ちの中にさりげなく、ひそんでいる。よく、傷つくことがある。他の人への配慮を心がけている。(Kさん)

_DSC8576補正.jpg
対話鑑賞により、観察力をつけ感性を磨く
_DSC8581補正.jpg
鑑賞したあとは、自分の心に問い合わせて、自由に創作
_DSC8583補正.jpg
絵を見て感じたことを表現

【対話鑑賞】

アートゲーム

・自分が感じたことをジャッジせず、大事にしよう。(Yさん)

 

・外からでなく、内から沸きあがるものが楽しい。(Oさん)

 

・意識を離れて、身体優先で体験することのおもしろさ(Kさん)

 

・難しいことを言おうとせず、素直に。「ただ楽しい」と表す自己信頼。(Jさん)

 

・自然にでてきたものは、認める、受け止める。消さないほうがいい。表面を消しても、自分の内側は変わらない。(Hさん)

 

・どんな表現にも「○」や「✗」はない。一人一人が異なるように、感じる事も表現の仕方もそれぞれ違う。違いがあるからこそ敬意が生まれる。だからこそ自由であることを奪われてはいけない。(Yさん)

・それぞれ違っておもしろい。人が感じたことを、自分が感じることができる。そこが絵のいいところだなぁ。言葉よりもダイレクトなコミュニケーションだな。批判も否定もない。主語がどうしても”自分”にしかならないコミュニケーション。(Zさん)

・感じとることをなるべく表現(書く、描く)して認識していくこと。出して、受け入れると次が出てくる。消えていってしまうものを描いて、存在させるのがすごく幸せ。生きるってこと。(Zさん)

・見えたものを伝えられるのは、「どう見えるのか」というより「どう考えたか」「どう感じられたか」を伝えるほうが、共有できる。(Oさん)

・他の人の感覚をとり入れて、物事を見てみよう。同じ事でも、2回目、3回目で、見れる事、感じた事が広がる。(Sさん)

大磯,絵画教室,こども絵画教室,中郡,神奈川県,絵画きょうしつ,体験,体験希望,体験クラス

お問い合わせ

 ※お電話番号の入力は任意なのですが、こちらからお送りするGmailが、まれに迷惑メールに振り分けられるようなケースが発生しています。その場合、残念ながらこちらからご連絡する手段がございません。メールをお送りしてしばらくご返信がない場合、お電話でご連絡させていただきます。

送信ありがとうございました

お問い合わせ

朝比奈賢 (携帯) 090-2904-4831

(E-mail) kenasahina@gmail.com

プロフィール切り抜き.jpg

​ページ上へ

bottom of page