青空朗読会・声をだすのは楽しい!
今日は、15時から菜穂子さんの青空朗読会が行われます。少し肌寒いですが、雨がふらなくてよかったです。
事前にワークショップを受けてみましたが、足の裏を揉みほぐして立っている感覚を確かにしたり、息を吐けるだけ吐き切って、全身を風船で膨らませるように空気を吸い込んでいったり、「ホ」の音をハミングするように出して、からだのどの部分が響くかを確かめてみたり、朗読以前に自分の体を知ることから始まるので、技術とは関係なく、好奇心で声を出すことができました。
意外にも、背中や脇腹がとっても響くんですよ。自分の体がそんな風に共鳴しているなんて、意識したことがありませんでした。そう考えると、口から声をだすのではなくて、身体全体を共鳴する箱と見立てて発音する意識に変わりました。さらに意識は拡張して、鳥の声や風の音を感じながら、全身の力を抜いて、そのことにからだを反応させて、調和させたり、対照させながらテキストを読んでみました。
ひなた 新美南吉
ひなたよ、ひなたよ、 まるいけむりよ。
ひなたよ、ひなたよ、 まるで兎(うさぎ)よ。
ひなたよ、ひなたよ、 赤児(やや)をおろすよ。
ひなたよ、ひなたよ、 みんなぬくいよ。
朗読、というと従来は内容を読み聞かせるもの、と思って上手い、下手につなげて考えてしまいますが、そうではなくて、目の前のテキストを通して自分の体や環境を知るのが目的、という印象を持ちました。
中学時代に音痴といわれて以来、声をだすことに全く自信がなくなってしまいましたが、このワークショップを経て、もっと声を出して自分の体のことを知りたいな、と思えるようになりました。
まだ、若干数参加できると思いますので、ご興味ある方はご連絡いただければと思います。また、来月6月21日(日)も朗読の企画がありますので、お楽しみに!