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アートに触れるひととき

おはようございます。みなさんのゴールデンウイークはどのようにお過ごしでしょうか?今日は気温は高いですが、雨の予報が出ていますね。

さて、今日も大磯アートハウス『わくわく通信』の投稿文章のご案内です。来場者から素敵なコメントをいただきました。是非、ご一読ください。

※ ※ ※ ※ ※

アートに触れるひととき 田 由子

大磯駅からの道をしばらく行くと、坂道を幾度か曲がったところに木造の家がある。木のぬくもり漂う入り口に立てば、自然に引き戸を開けたくなる。その家が「大磯アートハウス」だ。

 靴を脱いで、上がり口の板を一段上がると、吹き抜けの空間が広がる。左側の窓からやわらかい光が差し、その先には一枚の絵。向こうの壁にも一枚。絵は空間の奥行きの中で静かに迎えてくれる。モーツァルトが流れていて、訪れた人はここで一息つくことができる。

 ゆっくりと室内を見回すと、飾り棚、ガラス瓶、青い絵付けの大皿、長い手の湯沸し…時や国境を越えてここに集められてきたアンティークを身近に楽しむことができる。また、室内の桟に並べられた数々の本を眺めるのも楽しい。部屋の奥にある掘りごたつに足を入れると、すっかりくつろぎの時間。入れたてのコーヒーやハンドメードのケーキがとてもおいしい。

 「絵を描いてみませんか」 

 アートハウスの朝比奈さんの一言で、ひさしぶりにクレパスを手にしてみた。色を選ぶこと、色に触れること、点や線、円を描くことから始まって、あとは…紙の上で時間を過ごしてみる。どうすればいいのかわからなくなったり、手が止まったりしても気にしない。アートハウスはそういう時間を訪れる人にプレゼントしてくれる場所だ。


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